DKのどーしようもない日常





まさかの賞金という言葉を聞いて声を揃えて叫ぶ選手たち。

俺のやる気メーターは一気に1200にUP!



『賞金額はあとで発表いたしまーす。みなさん、位置に付いてー』

「「「「あいあいさーっ!」」」」



俺は位置は1列目の3番目。その周りには、いつものメンバーのアイツら。

…ってあれ、樹は?

だけどあんなに張り切っていた樹だけはまだ位置に……あ、いた。


辺りを見回してみたら、グラウンドの奥にある木の下で膝を抱えて座わり込んでいる樹の姿があった。

……その姿には、心から落ち込んだ人にしか出ない雰囲気が漂っていた。





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