DKのどーしようもない日常
俺は幸いマスクをしていたから大丈夫だったが、クラスの奴らは全員ハァハァ病に。
…穴男のハァハァは、一種の強力ウイルスです。
「ドーナツの穴子ちゃん!君はどうしてそんなに可愛いんだっ!俺を、俺を…萌え死にさせようというのか!?
穴子ちゃんハァハァ、萌え~っ!!」
あのバカ純粋な陽哉がこんな風になってしまったのには、ちゃんと理由がある。
あれは…俺らが小学校3年生の時のこと。
「――ねぇねぇ!ドーナツの穴ってさ、なんか可愛くない!?」
「「え?ドーナツの穴?」」
近くの公園で遊んでいたらいきなり陽哉がそんなことを言ってきた。
本当、いきなり。