DKのどーしようもない日常






俺が近寄ると樹はバッと起きて、それはそれは大きな声で叫び始めた。



「あぁ!!俺は今ものすごく不機嫌だ!!なんでだかわかるかっ!?」

「…さ、さあ…?」



樹をよく見ると目が充血していた。

なんか…怖い。いつもの樹じゃない気がする。なにか、あったのか……?



「それは、いつもこの右手にある…


――ペロペロキャンディーがないからだっ!!」

「……え、」



ペロペロ…キャンディー?

俺がしばらく黙っていると樹は窓の方に向かって歩き出し、ゆっくりと口を開いた。





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