DKのどーしようもない日常
・人はムカつく事ほど覚えている
「旭、陽哉、樹。話してもいいか?」
俺がそう聞くと、3人は深く頷いた。
…俺は昔の記憶を巡り当時の事を思い出した。そして、重い口を開いた。
「あれは……4月7日。俺らが中学校に入学した日。俺が家に帰ると、一枚の手紙が置いてあったんだ。
その手紙には、こう書いてあった。
『佑希へ
私たちは家を出て行きます。これからは、旭くんと陽哉くんと一緒に暮らして下さい。わがままな親でごめんなさい。』って」
「「「えっ…」」」
3人は驚いて同時に声を出した。
そりゃ驚くよな。親が出て行ったなんて。しかも、子供だけを残して…。