狼くんと子猫ちゃん
「………」
隣を見れば、黙々とカレーを食べる陣内。
前までなら陣内がやりそーなのに、猫の世話。
それをやらないということは、まだ近づく気はないらしい。
――なら。
「んー、おなかいっぱーい…」
「レクリエーションの時間になるまで寝る?」
「うんっ!」
「じゃあ、猫おいで。俺が連れてってやる。」
ガチャっと大きい音が鳴った隣。
はっ、そんなの関係ねーよ。
…猫は俺が可愛がってやる。