狼くんと子猫ちゃん




「ん、まあ…おかえり。」



「…うん。」



「お母さんに怒られたか。」




目が真っ赤だよって笑われる。



だから急いで目を隠した。





「…そっち行っていい?」



「なんで。」



「ちゃんと話したいんだ。」



「…嫌だ。」




少し健吾の顔が歪んだのが分かって面白かった。





私は話したくないもん。



また勢いよく枕に顔を沈めた。





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