狼くんと子猫ちゃん




「はあ。」



健吾の口から零れた溜め息。



そのすぐ後にベッドが小さく揺れて体が跳ねた。




健吾、と。



顔を上げて。



何してるのって言おうと体を捻らしたら。





――「やっぱ無理っ…」




背中に回してきた腕に捕まった。






(暑い…けど)



ぎゅーってされた。久しぶりにぎゅーってしてくれた。




嬉しくて私もしがみついた。





< 140 / 149 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop