狼くんと子猫ちゃん
センコーは陣内に任せて、次に進んでいった
――暇だな
毎回、この長い話を聞かなくちゃいけないのか…
がくっと肩を落とし、俺は窓の外を向いた。
あぁー、今日はあちぃ…
空は雲一つない青空だ。
「あ、あいつ…」
ある一点に目が止まった俺は、そう呟いた。
昨日の猫…名前は知らん。
また寝てやがる…俺はウザいセンコーの話を聞いてるっちゅうに。
すやすや寝てるとこがまた猫みたいで。
自分んちの猫を思い出してしまった。