狼くんと子猫ちゃん




陣内は起きない、と諦め、その場にしゃがみこんだ。


そして、そのまま…





俺は次のことに目を疑う





「はっ…?」






錯覚でもなんでもねぇ



あれは確かに――





「なんだ、あいつらって…」




あいつは猫にキスをした。




恋人同士ってわけ…なら、なおさら弄りがいがあるじゃん。



猫と猫の飼い主、ね。


おもしろいじゃねーか。




また笑みを一つ、俺は零したのだった。






< 21 / 149 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop