狼くんと子猫ちゃん
――その数分後
いきなり、黄色い声が教室中に響き渡った。
原因は1人しかいねぇ。
「陣内健吾。よろしく。」
俺が嫌いな、陣内が自己紹介を淡々と済ませているから。
さっきまで猫と話していたせいか、機嫌が良い。
おまけに、ニコッと王子スマイルっていうの?そんなのまでしてイスに座りやがった。
うぜー…
ぜってー、あいつの正体暴いてやる。
「次ー、萩原ー」
その後は順調に俺まで進み、普通にいつものようにオーラを出して番が終わった。
これで、女子は俺にイチコロな…はず。