狼くんと子猫ちゃん
「ね?いいでしょ?」
今、気分乗らねーけど。
イライラ解消には丁度いい。
上目使いで唇を突き出す彼女。俺はニヤッと笑って唇を重ねた――――…
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そのまま5時限目もサボって、俺は教室に戻った。
目の前には…親友の椎が鋭い目付きで俺を睨んでいる。
「…なに?」
「お前、小春ちゃんターゲットなんだろ?」
「あ、まぁ…」
「今回はいろんな奴と遊んでる奴が落とせる子じゃねーぞ。」
だから?
そんなの俺に関係ねぇし。俺のやりたいようにやる。