狼くんと子猫ちゃん
「屋上?…にゃあ!」
ドアを開けてほんの数秒。
近くの壁に無理やり座らせた。
「いた…」
「痛い?大丈夫、これからは気持ちいいことするから♪」
「気持ちいい…?」
「そっ」
そう言われてもよく分からない顔をする猫。
女子は天然と言っていたが…これは常識知らずの飼い猫だ。
何も分かってない。
俺は猫を挟むように両手で壁に手をついた。
陣内とキスするのならば、俺もキスすりゃいい。
振り向かせたいなら強引にやればいい。