サヨナラとハジマリ
「意味わかんない!」
「何で、こんなことになったんだろう」
手で髪を掻き乱し、困惑の表情を
浮かべる。
目の前の少年は、混乱する少女を
どうすればいいのかわからなかった。
足を抱えて、うずくまる
光を見ていた少年。
次に、少年は、口を開く。
「大丈夫ですか?」
光は、顔を少年に向けると
「大丈夫なわけないじゃない!」
少年にあたってしまったと
後悔した。
「ごめんなさい」
「貴方にあたっても何も解決しないよね」
「えっと…」
「貴方、確かライトとか言ったよね?」
ライトは、慌てて
「はい」
「私は、ライト・ユーバシルと言います」
「外人見たいな名前をしてるんだ」
「あたしの名前は、月森 光 」
「光って呼んで!」
ライトは、笑顔になった光を見て
ホッとした。
眉間にシワを寄せた光は、
先程、ライトが自分を誰と
間違えたのか気になった。