アメが降る



「"えっと"って多いですよ」

あの時を思い出すように彼女は同じ台詞を口にした。

「そうですね」

僕は飴を食べながら彼女の台詞の続きを言った。



「平野さんですよね?」

「はい。」


僕たちは、交互に話して
あの時の会話を再現していた。


「「好きなんで付き合ってもらえますか?」」


僕たちは同じ台詞を言った。



僕らは2人顔を見合わせて笑う。


やっぱりこの言葉は
彼女の方が似合う。


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