狼と赤ずきん
男が狼ではないと分かった途端、赤ずきんは心の底から安堵した。
けど安堵した直後に先刻までのビクビク怯えてた自分を思い出し、急に恥ずかしくなった。
相手は人間なのに勝手に狼と勘違いした罪悪感も少しあったが、今は恥ずかしさしか赤ずきんにはなかった。
相手にそれを悟られないように慌てて自分も挨拶を返そうとした。
「こっ!コンニチハ!」
しかし、慌てていたせいで最初言葉が詰まり、なんとか挨拶出来た声は裏返ってしまった。
先程より遥かに恥ずかしさが上回り、赤ずきんの顔…いや耳までもが被っている赤頭巾よりも赤くなっていった。
けど安堵した直後に先刻までのビクビク怯えてた自分を思い出し、急に恥ずかしくなった。
相手は人間なのに勝手に狼と勘違いした罪悪感も少しあったが、今は恥ずかしさしか赤ずきんにはなかった。
相手にそれを悟られないように慌てて自分も挨拶を返そうとした。
「こっ!コンニチハ!」
しかし、慌てていたせいで最初言葉が詰まり、なんとか挨拶出来た声は裏返ってしまった。
先程より遥かに恥ずかしさが上回り、赤ずきんの顔…いや耳までもが被っている赤頭巾よりも赤くなっていった。