狼と赤ずきん
はしゃいでいた自分に多少の自己嫌悪を抱き、二、三回深呼吸した。


なんとか落ち着いた後、
ふいに先程の彼を思い出した。


「オオカミ」の事を


「…………きっと。
また笑われちゃうわ…ね」


頬に手を当て一人思い出し恥じ。

まだ赤みの残る頬を手で隠すように押さえて、
赤ずきんはまた花畑に向かった。


今度は走らず、慎重に


内心そう思ってても、足早に歩くのは

赤ずきんの可愛い所だろう。

しっかりとバスケットを押さえてるのも

同じ失敗をおかすまいとしている姿もまた彼女のいい所なのだろう。



花畑に近付くにつれ段々と赤ずきんの顔が笑顔になっていく。



< 49 / 49 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

☆流れ星にネガイを☆

総文字数/9,330

恋愛(その他)14ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop