狼と赤ずきん
時々狼に家族か友人を殺されて悲しむ村人達を見かけた。


-何故…狼なんて居るんだろう


そんな事を考えながらしばらく歩くともう目の前には森。

その森の目の前に来て赤ずきんの足が止まった。

「…そんなに心配なら自分でいけばいいのに…」

それはお母さんに対する文句だった。


正直めんどくさい。

私が死んでしまったらどうするの?

でもお祖母さんが元気になってくれるなら--…

ちょっと不安と愚痴をこぼしながら赤ずきんは森へと入って行った。

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