世界に二人
(こんなことがあっていいのか?
俺以外、人がいないなんて!
これは、夢なのか!?)

そう思って頬を二回パンパンと
叩いてみるが痛いだけだった。

(夢…じゃないみたいだな)

俺は唖然とした。
今朝の夢が本当になったのだ。

あまりの非現実さに手に力が入らない。
力が抜けたせいで手から通学かばんが落ちた。

(そ、そうだ!学校!あそこなら
誰かいるかもしれねぇ!)

そう思ったら居てもたってもいられず
走りだした。

(頼む!誰かいてくれ!)


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