世界に二人
この世界に何がおきたんだろう?

「おい。美紀っていったか?」

「あ、はい」

やっぱりおっかない。

「ここで分かれよう」

「な、なんで!?」

私はただでさえ心細いのに。

「分かれて情報収集した方が早く情報が
集まるだろうが。お前はショッピングモールの
方をみてこい」

「私を置いて…逃げたりしませんよね?」

一応聞いておく。さっきだってしぶしぶ了解
してもらったようなものだ。私は心配なので
聞いてみた。

「昼ごろ。学校。校門前」

「え?」

「昼ごろこいって言ってるんだよ!!」

また怒鳴られた。

「す、すいません」

おっかない。本当におっかない。
ああ、二人しかいないのになんで
こんな付き合いにくい人なのよ。
面倒だ。先輩には悪いが。

「それじゃあな」
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