世界に二人
全く一人も。

今朝の思い出がフラッシュバックする。
私の周りには誰もいない夢。

父さんも母さんも友達もクラスメイトも。

嫌なことを考えるとその考えはとまらない。
どんどんネガティブになっていく。

(学校!学校なら誰かいるかも)

私は駆け出していた。

(夢!夢!夢なのこれは!)

自分の頬を叩いてみるが起きる気配はない。

(…夢じゃ…ないの?)

そう実感するとさらに怖くなった。
自分の息がきれて苦しくなっても
私は走り続ける。

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