世界に二人
「ハァハァ...」

これが夢じゃないのだとしたら
なんと残酷なことだろう。

(もし、学校に誰もいなかったら?)

私は走る。ひたすらに。
悪い考えを脳の隅によけるように。

どんどん疲れていく私の足を更に
奮い立たせ、学校に向かう。

(そこの・・・カドを・・曲がれば!)

学校の校門の前に誰かいた。
一人しかいないと思っていた。






< 8 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop