ダイスキ
ダイスキ

新学期

「ゆめかー!!もう中2なんだから、自分で起きなさい」
 そう、今日から私は中学2年生の始まりなのだ。
「いってきまぁす」
 今日の学校はやけに騒がしかった。
 今日は入学式だ。
 なんと新1年生にイケメンがいるという噂が流れていたからだ。

 入学式が始まった。
 私は吹奏楽部。
 略して吹部。
 またフルートパートの変人代表。
『新1年生が吹奏楽部の演奏により入場します。
 みなさん盛大な手拍子を。』
「あぁ~!!来るよー。噂のイケメン❤」
 私は同じフルートパートの真奈花(まなか)に話しかけた。
「あんたは彼氏いるんだからー!!」
「あ、そうだった。」とつぶやいて演奏を続けた。
 そうです。私にはつい最近出来たばっかりの
 初カレがいます❤
 でも、その彼はどうしても付き合う前と
 態度が変わらないの…。
 付き合ってる意味ないんだよねー…
 と、そんなことばっかり考えていたら
 あっという間に入学式は終わろうとしていた。
『それでは、1年生は退場してください。』
「わたし、そろそろ別れようかな…
 思っていたことが口に出てしまった!!
「なに言ってんの!?さては1年生に一目ぼれか…!」
 真奈花に言われた。
 
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