ダイスキ
だが、一目ぼれしたわけではない。
「だよねー。ゆめかが氷魚目ぼれなんてありえない~
 だって、毎日男子といるじゃん??」
「うん。そうだよ。こんな私が一目ぼれする訳なーい!!!」

 あれから、何日が経つだろう。
 私の彼氏は、1年のイケメン=安川伸弥と
 仲良くなっていた。

 部活帰り。
 彼氏を待っていた時だった。
「ゆめか先輩ですか?」
 いきなりたずねてきたから驚いた。
 目の前に立っていたのは
 あの、安川伸弥だった。
「そっそっそうだよ!!!」
 ぁー、なんかわたしテンパってる…
 どうしよう…。
 笑われちゃうよー…
「アハハー★☆」
 やっぱり笑われた。
「ちょっと、そんなに笑わないでよ…」
「ぁ、ごめんなさい。」
 うわっ、チョーまじめ…
「ぁ、いや謝んなくていいから!!」
「ぁ、はい。」
 どうしちゃったの?あのさっきのテンションの高さは…
 私、何か悪いことしちゃったかな。
 もしかして、私と同じで
 テンションの上がり下がりが激しい人なのかな…
 私って、そんなに迷惑かけてたんだ。
「ゆめか、終わったよー!!」
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