伝えておけばよかった(短編)
今日の芽生はやっぱり変だ。
いつもだったら、文句の一つや二つ、でてきそうなのに。
危ないとか、ちゃんと、運転しろとか、ね。
いったい、どうしたんだ?
疑問だけがどんどん、増えていく。
コンビニに到着。
七時ちかいコンビ二は会社帰りの社会人や、部活帰りの学生で混雑している。
見知った顔にあったが、目が合うとにやっと笑われた。
芽生といっしょだからか? 明日、学校であったら、いろいろと聞かれそうな気がした。
芽生は自分用のペットボトルと、おれが選んだ飲み物を手にして、さっさと会計をしている。
周りの様子なんて、まったく、気にしてないみたいだ。
というより、気がついていない。