笑えないお姫様─笑顔を取り戻して─



「あ、ここだよ!
 ここの水着めーっちゃ可愛いの♪」

「へ~」

「さ、入るよっ!」



あたしは冴華に続いて、お店に入った。


中はピンクと黒の壁。
店員さんはみんなギャル。


こういうお店に入ったの、初めて。



「「いらっしゃいませぇ。
 どんな水着をお探しですかぁ?」」



お店に見入ってると2人の店員さんが
話しかけてきた。



「もうすぐあたしの彼氏とこの子の彼氏と
 4人でダブルデートするんです♪
 それで、その時に着ていく水着をっ♪」


冴華が説明してくれたおかげであたしは
話さなくてすんだ。



< 103 / 222 >

この作品をシェア

pagetop