笑えないお姫様─笑顔を取り戻して─
そういい残し、戻っていく店員さんに
心の中で謝った。
だって、厨房に入ったときに怒られてたし。
きっと話してたからだ。
犯人は(冴華)のんきにココアをのんでる・・
ったく・・・
「これで分かったでしょ?
その水着はすごいんだよ♪」
「ん~~、着ていく勇気なくなってきたぁ・・」
「大丈夫だって! それに、まだなんでしょ?
キース♪」
「う゛・・・」
冴華の言うとおり、あたし達はキスもしてない。
本当の恋人になってから5ヶ月近くたつのに・・。
あたしに魅力がないからかなーっとか
・・・笑わないからかなーって
最近、悪いことばかり考えてるの。
「だからこれはチャンスだよっ!
この水着きて誘っちゃえっ♪」