笑えないお姫様─笑顔を取り戻して─
「何っっ!?」
振り返って腕をつかんだ相手を見た。
きっとママだと思ったけど、予想は見事
にハズレ。
「パパ・・・。」
「大事な話しがあるんだ。
早く帰ってきなさい。」
「・・っわ、わかった。」
今までパパに強く言われたことなんて
ない。
だから、こんな風に言われると、何も
言えないんだ・・。
「・・行ってきます。」
ママ達が何か返してくれてたけど
それも聞かずに家を出た。