笑えないお姫様─笑顔を取り戻して─


「舜も帰ってきたの?」

「あぁ。一緒に話し聞こうと思って。
俺も家族なんだから、聞く権利はあるだろ?」

「うん・・・そうね。 ごめんね、舜。」



あたし達はリビングに入り、先に座っていた
パパの前に座った。

パパ・・・いつも遅いのに、どうして今日は
早いの?

そんなに・・重大な話なの?

不安がどんどん押し寄せる。


コーヒーを入れて戻ってきたママが座ったと
同時に、パパが話し始めた。



「雅、最近学校はどうだ? 表情のことで
いじめられたりしてないか?」

「してない。学校楽しいよ。」

「そうか・・・。」



何が言いたいの・・・?
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