笑えないお姫様─笑顔を取り戻して─


『ぜーんぜん!じゃぁ、待っててね!』



返事をしてから電話を切った。


準備しなきゃっ。




・・──────────



荷物を持って下に下りると、みんながご飯の
準備をしていた。



「雅? どこか行くの?」

「ぁ・・・うん。冴華の家。泊まってきて
もいい?」



ママたちは顔を見合わせた後、ニッコリ
笑って、〝いいよ〟と言ってくれた。

きっと分かってくれてるんだと思う。

あたしが悩んでること・・・・。
< 164 / 222 >

この作品をシェア

pagetop