笑えないお姫様─笑顔を取り戻して─


「何があったの?」



部屋に入り、冴華が聞いてきた。

その優しい声にまた、涙が溢れ出す。



「冴華ぁっ・・・」



「ゆっくりでいいよ。全部聞くから・・」



あたし、空と離れたくないけど
冴華とも離れたくないんだよ・・・・

どの選択をすれば1番いいかワカラナイ。


そんなことをすべて話した。


冴華は背中をさすりながら、聞いてくれた。
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