恋愛LEVEL
「あぁ〜テスト始まるねぇ」
「うん…どんな感じなんだろね。高校のテストって」
あたしはユリと太一と教室移動中…
「雷太んトコはテストいつ?」
「明日が最終日って言ってたよ〜」
「んじゃ入れ違いでテストなんだ?」
「そうなの↓テスト勉強あるし、もう1週間まともに会ってなくて…朝は駅で会えるんだけどね〜」
そんな話をしながら歩いてたら、急に頭をガシガシされた。
「ちょっ!」
あたし、ユリ、太一が一斉にガシガシした相手を見ると、中嶋先輩がニヤニヤしながら立っていた。
「な、中嶋先輩!何するんですか!」
あたしは髪の毛を手櫛で整えた。
「千秋、テスト大丈夫か?」
「…だ、大丈夫ですよ。中嶋先輩みたいに補習受けたりしないと思います。」
「言うねぇ♪あ、テスト終わったらパァ〜っとどこかいかね?」
「え?」
何を言われたか理解できてないまま、ブレザーのポケットの中の携帯を取られた。
「ちょっと!勝手にやめてください!」
中嶋先輩から取り上げようとしても、高く上げられた携帯に届くはずもなく…
ピっと赤外線通信であたしの連絡先は呆気なく盗まれた。
ア然とする私の手に携帯を渡される。
すると後ろから、またまた頭をガシガシされた。
「奏!この子が噂のちあきん〇ま?」
な、なに?!
ちあきん〇ま?!
「そう×2♪可愛いっしょ」
「奏にしては珍しいなぁ!幼い感じの子だし!」
「バァ〜カ!余計な事言うなって!ほら行くぞ!じゃな千秋〜」
「じゃぁね♪ちあきん〇ま♪」
その人は中嶋先輩に引っ張られて行った。