恋愛LEVEL

何がなんだか…

頭の中が「？」だらけ…
あたしはガシガシされてくしゃくしゃの髪の毛のまま携帯を握ったまま棒立ち。


「ちょっ！千秋！」

ユリが興奮気味にあたしの肩を揺らす。

「千秋、奏先輩と知り合いなの？！」

「…んぁ？あ…ぁ。知り合いって程では…」

「奏先輩とリョウ先輩って超人気あるんだよ？！」

「へ？そ、そうなの？」

確かに二人ともカッコイイ部類だけど…

「そうなの？じゃないよぉ！！いいなぁ♪うらやましいっ！」


「おい…」


あ。太一を忘れてた…


「ユリ？俺の目の前でその発言は？
…そして千秋…今のは雷太に報告させてもらうからな？」


「キャー！！やめて！！太一！！なんか奢るからぁ！！」

あたしは走り出した太一を追いかけた。



教室に戻ったと同時に太一がこそこそと電話。


まさか…雷太に電話なんてしてないよね…

太一の姿をガン見してたら、ニヤリ…と太一はあたしに近付く。

そしてその携帯をあたしに渡してきた。

「？？」

渡されるまま耳にあてる。

「…ち〜あ〜き〜？」

「ら、雷太？！テ、テストどぉ？！」

「んなこと、ど〜でもいいんですけど？」

「は…い…」

「テスト終わったら覚悟しとけよ？」

「う…うん。」


電話を切ってからあたしは雷太への言い訳で頭がいっぱいだった。