恋愛LEVEL
雷太と友達と別れてから、あたしは家には帰らずにフラフラした。
本屋に寄ったり、雑貨屋に寄ったり…
雷太…友達に全部話してたんだ…
なんか…ショック…
まぁ…男子校だし…
そんなもんなのかな。
雷太の友達…中学の時の友達とは違う雰囲気の子たちだったなぁ。
派手っていうか…
今時っていうか…
あたしの知らない雷太を見たような気がして淋しくなった。
はぁ…
帰ってテスト勉強しなくちゃなぁ。
テストやばいかも。
雷太…
会いたいよ。
−ブブブッブブブッ−
ポケットの携帯が震えた。
Mail…か。
「メ、Mail13件?!着信20件?!」
思わず声に出してしまった。
着信履歴は全て登録されていない番号。
Mailは…もとい…
Mailも全て未登録のアドレス。
…って雷太Mailくらいしてくれてもいいのに。
仕方なく、未登録のMailを開いていく。
[千秋!シカメルすなっ!!]
[ち〜あ〜き〜!]
[今どこ?!]
[何してる?]
「彼氏かっっ!」
思わずツッコミいれちゃう。
[今彼氏と会った帰りです。]
と返信。
するとすぐに着信。
「…もしもし?」
あたしはわざと不機嫌に出る。
「こら!千秋!テスト勉強もしないで男とイチャイチャしてるなんてどういう事だぁ?!
てか!お前男いるのか?!」
ピピピピピピピピピッ
あ。電源おちる。
「中嶋先輩のせいで電池切れます…」
「おぃ!まて!コンビニで充電器買え!こら!ちあ…」
−ッピーーー。
「……。」
あ。今何時だろ?
携帯見れないからわかんないじゃん。
まわりはスーツを着た大人が足早に駅に向かっていたり、駅から出て来てたり。
帰ろ…っと。
あたしはスーツの人混みに紛れて駅に向かった。