恋愛LEVEL

テストはなんとか終わった。
中嶋先輩から執拗にお誘いMailや電話があったけど、うまくかわした。

そして。勉強から解放された土曜日。
久々に朝から雷太と一緒に過ごしていた。

「千秋、この間ごめんな?」

「うん、ホントすごく怒ってるけど…?」

「…ゴメン。まぁ…なんというか…男の見栄っていうか…。自慢したかったっていうか」

雷太は自分の髪の毛をくしゃくしゃっとしながら言った。


「じゃぁ。チュウしてくれたら許してあげる♪」

「そんなの喜んで♪」


雷太の顔が近付いてきて、目をとじた時。


−ブブブッブブブッー


あたしのじゃない携帯がバイブした。

雷太はおかまいなしにキスを続ける。

唇が離れた隙に

「雷太?携帯…」

「んぁ…そんなのあと…」
と、あたしのTシャツを捲り上げる。

するとまた携帯がバイブする。

「ら、雷…太、携帯…」


「っもう!」

雷太は面倒くさそうにあたしから離れて携帯を見た。

一通り目を通して、何か簡単な文章入れて…
携帯をまた床に転がした。


「千秋♪」

また雷太はあたしに跨がってキスをしながらTシャツを捲り上げた。



今日もゴムはなかった。




−−−−−−


「あっ!思い出した!!千秋!!!」

雷太は上半身裸のままであたしに言う。


あたしは、下着をつけてTシャツに手を通した状態で雷太を見た。


「千秋!二年の男に口説かれてるって?」

「……。」


忘れてた…。


「そいつ俺の存在知ってんだろ?!太一が、超カッコイイやつだって言ってたけど…なんなの?!」

「ただの顔見知りだよ↓学校でもあんまり会わないし。」

「はっきり言ってやれよ?俺、めちゃくちゃ不安になるじゃん」

「大丈夫だよ!あたしには雷太だけだから♪」


雷太のヤキモチがなんだか嬉しい。


「…ならいいけど?」

そう言いながら雷太は後ろからあたしをギュッって抱きしめた。

あたしも雷太の腕に手を添える。

「雷太…好き」

「俺も。千秋がめちゃくちゃ好き」


そのまま。またあたしたちは重なった。
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