恋愛LEVEL
「千秋、今日は…中嶋先輩来るの?」
「う…うん「ち〜あ〜き〜♪」
「「来た」」
あたしとユリは顔をあわせた。
「さぁ行こっか♪」
「……」
「今日はちょっと買い物付き合ってよ♪」
「……」
「返事は?大声出すよ?」
「…はいはい」
「はいは一回でしょ?」
「…はぁい」
「ま、まぁ合格だ」
−−−−−−−
あたしと中嶋先輩は地下鉄で少し行ったショッピングセンターに向かった。
「先輩、何か買うものあるんですか?」
「ん?いや?特にこれと言ってないけど…」
「え゛?」
「まぁ…あとでトイレットペーパー買うくらいかな」
「トイレットペーパー…ですか?」
「そそっ!俺一人暮らしだからね♪」
「え〜?!先輩一人暮らしなんですか?!」
「そう。親は海外だし、兄貴は東京だし…
だから千秋、いつでも泊まりにお…「あっっ!ちょっと本屋行っていいですか?!」
「あぁ…うん…行こうか」
あたしはチラっと携帯を見る。
学校出る時に雷太にMailしたんだけど…
返信ナシ…。
まさか…
奈々って人と…
あぁぁぁぁぁ!!
もぉぉぉぉぉ!!
あたしは頭をブンブン横に振った。
「ち、千秋?大丈夫か?」
あ。
中嶋先輩いたんだった…
「大丈夫…です。多分…」
「ならいいけど…」
あたしたちは本屋に行ってから、携帯屋さんに入った。
「あぁ〜俺スマートフォンにかえようかなぁ…」
中嶋先輩は一人でブツブツ言いながらあれこれパンフレットを手にしてる。
携帯…かぁ。
雷太…携帯見てないのかなぁ…
と、店内から外に目を向けた時…
「!!!!!」
雷太が見えた。
行かなきゃ…
雷太待って…
店の外に出ようとした時、あたしの腕は中嶋先輩に捕まれていた。
「離してください!!雷太が!!」
無理矢理腕を離そうとしても、先輩は離してくれない。
「…千秋…アレ…見てみな」
先輩がアレ…と示した方をあたしは見た。