恋愛LEVEL
恋愛LEVEL3(進む恋)
うわぁ…
あたし…目がパンパン。
今日はメガネで行くしかないか…
昨日の雷太との事で、涙ってまだ出るのっ!?ってくらい泣いた。
もしかしたら雷太からMailや電話があるかも…なんて淡い期待を抱いて…
結局。
そんなのなかったんだけどね。
学校行きたくない…
でも家にもいたくない…
とりあえず、あたしは制服着て駅に向かった。
なんでこんな日に限って、天気いいんだろ…
駅に着いて、まわりを確認する。
雷太は…いない。
正直。いなくてホッとしてる。
でも。
「千秋ゴメン!やり直したい!」なんて言葉をどこか期待してるのもホント。
そのまま改札をくぐろうとした時。
「千秋!」
呼びとめられた。
「プッ!酷い顔…」
近付いてきたのは、顔はいいのに、相変わらず制服のシャツのボタンを三つ開けて、ズボンの裾を中途半端にだらしなく着てる人…
「先輩!何してるんですか?」
「何してるんだろ…俺」
「記憶喪失ですか?」
「それでもいいけど♪千秋に早く会いたくて来ちゃった♪」
「来ちゃった…って可愛く言われても可愛くないですから」
「千秋の方が可愛いしな♪」
「…そうですね」
「プッ!なんだそれ!!」
先輩…昨日の気にして来てくれたんだ?
優しいとこあるじゃん…
「なぁ千秋!天気いいし…どっか行こうぜ♪」
「え?!どこかってどこにですか?!」
「わかんね♪」
「でも…制服だし…学校…」
「服買って着替えりゃいいじゃん♪」
「えぇ?!あたしお金持ってないし…」
「俺が買ってやる♪行くぞ!」
「えぇ?!?!」