恋愛LEVEL

もっと先輩の恋話聞きたいけど、あんまり聞かない方がいい…かな。

今は自分の事で精一杯だし…

「先輩ならすぐに可愛い彼女できますよ」

「千秋がなってくれたら嬉しいんだけどね♪」

「ハハハ…」

「笑ってごまかすなぁ!俺アイツより上手いよ?」
先輩はニヤっと笑って指を怪しく動かす。

「ぜ、絶対嫌ですっ!!」

あたしは赤面した。


「プッ!やっぱり千秋は面白いわ♪素直なトコ可愛いよ」

あたしはますます赤面した。


「あ〜もう9時半だし、そろそろ行くか!」

「はい!」

−−−−−−−
あたしたちはこの間とは違うショッピングセンターに来た。

「千秋、好きなブランドは?」

「う〜ん…特にココの服って言うのはないです。カジュアルな格好もするし、女の子っぽい格好もするし…」

「先輩は?」

「俺は基本アメカジだな。楽だし♪メガネと帽子とか小物が好きでさ。」

「オシャレそうですね♪」

今日もなんかオシャレさん…な感じだもんなぁ。

高そうなデニム、黒メインにレゲェカラーのポイントイラストがいくつかある七分のカットソー。手首にはこれまた高そうなゴツめの時計とカラフルなブレス…
スニーカーも雑誌で見た事あるブランドのヤツだし…

あたしは先輩の頭から足元までマジマジと見た。

「あの…ファッションチェックですか?」

「っ!!あっごめんなさいっ」

「謝る事じゃないけど?さ、服探しに行くよ?」

そう言って先輩はあたしの手をひいた。



−−−−−−

結局…

「千秋は優柔不断すぎる」
という理由で、先輩が選んだ服を買ってもらった。

「あの…コレ短すぎませんか…?」

あたしはデニムのミニSKを指さす。
ポケットがクラッシュされてて中からピンクのレース生地が見えててとても可愛い。

「若い時は見せてなんぼ♪」

「あ…あのこれは肩出し過ぎじゃないですか?」

背中にリボンがついてるオフショルダーのカットソーも可愛いんだけど…

「千秋、意外とスタイルいいから大丈夫♪」

「…はぁ。」

ちょっと高めのミュールまで揃えてもらって、自分じゃないみたいで新鮮だった。
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