恋愛LEVEL
次の日。

あたしは、いつも以上に早起きして準備。
鏡チェック何回目だろ…

背中まであるフワフワな髪の毛にワックスをもみこんで、全体のバランス見ながら、逆毛たり…。

いつも思うんだ。
前髪って重要だよね。

前髪を斜めに流してピンで留めてみたり、まっすぐ下ろしてみたり。

何か違う…

そんなふうに前髪で苦戦してた時


−ブブブッブブブッ−


ピンクのイルミネーション。

「うわっっ雷太!!」


時計は10時ぴったり。


結局前髪は斜めにながして、あたしは玄関に向かった。




ドアを開けると、
目の前には雷太。

可愛いグリーン系のチェックのシャツの中にヒステリックな女の人のプリントのシャツ…にデニム。


あたしの登場に気付いた雷太は、ニッコリ笑った。


「おはよ!」

「…はよ…」

雷太はあたしの顔見て固まった…



「ま、前髪おかしいとか思ってるんでしょ!?」

わざとらしく、プイっとしてみる。



「違う違う!千秋めちゃ可愛い!!どしたの髪!?」

雷太はそう言いながらあたしの髪の毛を指でクルクルしだした。



「可愛い??昨日パーマかけてきたの!高校デビューしちゃおっかなぁって思って!」

「すげぇ可愛いって!」


雷太は髪の毛をクルクルしながらすごく喜んでくれた。


「さぁて。とりあえず。服見にいこ〜ぜ!」


「うん!あとでプリクラ撮ろ!!」



あたしは差し出された雷太の左手をゆっくり掴んだ。
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