恋愛LEVEL
先輩に家まで送ってもらった。
学校をズル休みした事を思い出して、ドキドキしながら家に入った。
念のためにユリには朝Mail入れておいたから、うまく先生には言ってくれてると思うけど…
「た、ただいまぁ」
あたしは様子を伺うように言った。
「あ〜お帰り〜!もうすぐご飯だからね」
「はぁ〜い」
よかった…ばれてない。
あたしは自分の部屋に入ってふぅ〜とため息をついた。
−ブブブッブブブッ−
ユリからMailが来た。
[今日どうしたの?先生には体調不良って言っておいたからね♪]
[ありがと!ちょっと話があるの…あとで太一と一緒に家に来れない?]
[行く×2!!なに×2話って?!]
[あとで話すから!!お菓子あるからね!]
−−−−−−−
夕飯食べ終えた頃、ユリと太一が家に来た。
「千秋!何があったの!?」
「…実は「雷太…だろ?」
太一が口を開いた。
「太一、何か知ってるの?!」
ユリが驚いて聞く。
「俺、この間見ちゃったんだよね。駅近くの公園で知らない女と雷太がいるトコ…」
「はぁ?!なんで黙ってたの?!」
ユリが太一にきつい口調で言った。
「…わりぃ。なんか信じられなくて。だって雷太と千秋めちゃくちゃ仲良かったし…」
「…千秋…」
「あのね…」
あたしはユリと太一に雷太と終わった事を話した。
雷太を悪者にしたくなかったから詳しくは話さなかったけど…
「「そっか…」」
二人は残念そうだった。
「千秋たち、絶対続くと思ってたから…」
「…でね。ものすごく有り得ない話なんだけど…」
「「…まさか…」」
「…お察しの通りかと」
ユリと太一は顔を見合わせて、
「「やっぱり」」
「い、言い訳する訳じゃないんだけど、雷太とダメになったからハイ次!とかそういうのじゃないの!
なんて言うか…あたし、雷太があたしにしてきた事を我慢して今までみたいに付き合おうとか考えてたんだけど…
それは違うって気付かせてくれたのが…中嶋先輩で…」