恋愛LEVEL

「まぁ…千秋が決めた事だからあたしたちは応援するけど…ホントに雷太と終わってよかったんだよね?」

「…うん。そりゃぁ付き合い長いから淋しいけど…中嶋先輩は少しずつでいいからって…」

太一はお菓子をボリボリ食べながら言う。
「そっか。中嶋先輩カッコイイじゃん」


「今日は中嶋先輩といたんでしょ?」

「…うん」

「今日、リョウ先輩がクラスに来てさ。奏が休みなんだけど、ちあきん〇まは?って聞いてきて」

「そうなんだ…」


「月曜日から奏先輩うちのクラスに入り浸るねぇ」
ユリはそう言いながら、太一が持ってたお菓子の袋からお菓子を取って口にほうり込む。


それからあたしたちは夜遅くまでいろいろな話をした。


−−−−−−−


ユリと太一が帰った後、携帯にMailがあった。

[中嶋先輩]

さっきちゃんと登録したんだよね。

[あぁ〜めちゃくちゃ千秋に会いたい!!明日朝一番においで]


私はクスっと笑った。


[わかりました。明日朝一番で行きますね!]


それを返信してすぐに電話が鳴った。


「わぁっ!も、もしもし!」

「出るの早いじゃん♪待ってた?」

「…そういう訳じゃ…」

「そういう時は待ってましたって言うの!」

「ププっ…はい。」
あたしは思わず笑ってしまった。

「笑ったな?明日覚えとけよ??」

「えっあっ!ごめんなさいっ!」

「やだ。」

「え〜っ?!」

「ってかさ、タメ語で喋ってよ。なんか距離ある感じするし」

「…うん。」

「あ。さっきリョウが来てさ。千秋との事話しちゃった♪」

「いいよ?別に隠す必要ないし…」

「だな♪学校行くのが楽しみになってきたな♪毎日千秋のクラス行ってやるから♪」

「え゛?」
ユリが言ってた通りだ…


「あ?不満かよ。千秋可愛いから、リョウみたいな変な虫がつかないようにしなきゃな♪」

「虫…」
リョウ先輩に触角生えてるの想像しちゃう…

「プッ!!」

「今想像したろ?」

「うん」



なんか…
久々に笑ったかも。


先輩…

ありがとう。
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