恋愛LEVEL

夕方。

お父さんは、あたしたちを奏の家まで車で送ってくれた。


「ありがとう!お父さん!」
あたしはお泊りセットが入った大きいバッグを車から出した。

「すみません、わざわざ送っていただいて…」
奏はペコっと頭を下げた。

「いい×2!そんなの!
奏君、千秋を頼むな!また飯食いにおいで。」

「はいっ!」


お父さんは窓から手をだして2、3回振って車を走らせた。



あたしと奏は、お互いの顔を見て、ププっと笑った。


「あ。夕飯何食べたい?」

「そ〜だなぁ。たまには和食がいいな」

「買い物いこっか!」



−−−−−−−


スーパーで買い物を済ませ、買い物袋をさげながら今日の事を話す。

「千秋の家族っていいな♪」

「うん。ちょっと破天荒だけどね」

「あぁいうの理想だなぁ。普通、初対面の男の前で子供作るなとか出来てもいい…なんて言えないよな♪」

「…そだね。」

「千秋が俺の彼女になって良かった…」

奏はあたしに優しく言った。


「あたしも。奏が彼氏で良かったよ」



あたしたちは微笑みあった。


きっと今、あたしたちのまわりピンクのオーラ出てるよ。


ホント幸せ…


ホント幸せ…
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