恋愛LEVEL
テーブルに夕飯を並べる。
ご飯、お味噌汁、メバルの煮物、大根サラダ。
「おぉ♪久々に魚みた!!いただきます♪」
「どうぞ♪」
あたしは麦茶を入れながら言った。
「うっっまぁぁぁい!!マジうまい!!」
あ。
奏のこの顔好き。
こっちまでニコニコしちゃうよ。
「あ!」
っと、奏が立ち上がってキッチンに向かった。
「どした?」
「風呂のスイッチ入れといた♪」
「あぁ…」
お、お風呂…!!
そっか、今日泊まるんだった…
きゅ…急に緊張してきた。
喉で鼓動を感じる…
うぅ…ご飯飲み込めない…
「な〜に緊張してんだよ?」
奏はニヤァとする。
「緊張なんかしてないってば!!」
あたしは、麦茶を一気飲みした。
−−−−−−−
食事も終わり、食器を洗う。
奏は隣であたしが洗った食器を拭いてくれる。
二人で最近流行りの歌を口ずさんだり。
お笑いのネタを言いあったり。
学校の話をしたり。
食器を片付け終えた頃に
♪♪♪♪♪
「あ!風呂沸いた♪」
「あ…奏ゆっくり入って来てね♪」
「は?」
「だから、ゆっくり入って来てね」
「何言ってんの?一緒に入るんだろ?」
思考停止…
「早く風呂入ろうぜ♪」
奏はタオルを取りに寝室に消えた…
ちょっと待って…
確かお風呂って裸だよね…
えっと…
えっと…
「えぇぇぇぇ?!?!」
思わず叫んでしまった。
タオルを持った奏がリビングのドアの前で千秋のテンパり様を見て笑いをこらえていた。