恋愛LEVEL
「は〜や〜く〜♪」
「やだぁぁぁぁ!!」
「往生際が悪いぞ!」
「だってぇぇぇぇ!!」
「だってじゃない!!」
「……」
「…わかった。もういい。俺一人で入る。」
奏はタオルを持ってリビングを出ようとした。
あ…奏…怒った?
「あ…奏!わかった!一緒に入るから!!」
奏は背中を向けたまま、
一言…
「合格♪よく出来ました♪」
…やられた…
−−−−−−−
「あ、あたしが先に入るから途中から入って来てくれる?」
「えぇ!洗いっこしようぜ〜」
「……」
あたしは冷たい視線を送る。
「わ、わかりました。お先にどうぞ…」
あたしは奏が持ってたタオルを奪うように取って、バッグから下着とパジャマ、クレンジングを持つと脱衣所へ。
洗面台に手をつき、目の前の鏡を見る。
「昨日ムダ毛処理しといて良かった…」
ふぅ〜と息を吐いて服を脱いだ。
わぁ。
広いお風呂♪
奏って贅沢な生活してるなぁ。
クレンジングオイルでお化粧を落とした後、
頭からシャワーを浴びて、シャンプーを出す。
一気に奏のシャンプーの香りがバスルームに広がった。
身体を洗おうとボディソープを出した時、
ガチャ…
「えっ?」
「来ちゃった♪」
タオルを下半身に巻いてる奏が可愛いらしく言った。
「はぁぁぁ??」
「ってか、恥ずかしかったら隠せよ」
ハッと気付くと、あたしはおもいっきり奏に身体を向けていた。
「きゃぁぁぁ!!」
「フッ…もう遅い」
奏はそのままあたしに抱きついてきた。
「身体洗ってあげよっか♪」
「結構です…」
「遠慮すんなよ♪」
「もぉぉぉぉ!!!」
あたしは奏から離れて、急いで身体を洗って湯舟に浸かった。