恋愛LEVEL
奏に手を引かれて入った寝室には出窓があって、出窓を頭側にセミダブルのベッドがあった。
寝室いっぱいに奏の香水の香りがする。
奏はベッドにあたしを腰かけさせて、その目の前に膝をついて中腰になった。
あたしは奏の腕をキュッと掴む。
そのままあたしたちはゆっくりと唇を深く重ねた。
気がつけば、あたしはベッドの真ん中で横になっていて、顔の前には奏の優しく笑う顔があった。
カーテンをしめていない出窓からかすかに光が入っている。
その薄い光が奏の茶色い髪を照らす。
奏があたしのパジャマのボタンを外していく間、
あたしは奏の髪に指を通して撫でた。
「千秋…」
「…奏」
「「好きだよ」」
さっきよりももっと深く深く唇を重ねた…
−−−−−−−
奏の吐息が肌に触れるだけで心地いい…
奏の全部があたしを包んでくれている…
「っ奏…」
あたしは奏の上で出窓の光を浴びたまま…
奏を見つめた。
「千秋…綺麗だな…」
奏はあたしを見上げて言った。
−−−−−−−
その日。
あたしたちは何度もお互いを求めた。