恋愛LEVEL
恋愛LEVEL4(止まる恋)
奏との付き合いは、すぐに学校中に知れ渡った。
…というのも。
奏が休み時間毎にあたしのクラスに来ては、
「俺の彼女の千秋いるかぁ?」
…と、わざわざ言うから。
ただでさえ目立つのにリョウ先輩までついてくるから、余計に目立ってる。
「ちあきん〇ま♪会いにきたよ♪」
リョウ先輩はあたしにハグをする。
「コラァ!リョウ!
俺の千秋に触るな!!見るな!!近寄るな!!」
奏はあたしからリョウ先輩をペリっと剥がす。
お泊りしてからというもの、奏があたしを見る目は常にハートマークだし、あたしも同じだった。
端から見たら、バカップルそのもの。
おまけにあたしの両親は、あたしが金曜から日曜まで奏の家に泊まるのを許してくれたり…
(許してくれた…と言うより、「泊まってこい!」だったりするけど…)
とにかく、全てにおいて公認だった。
こんなに幸せでいいのかな…
幸せ過ぎて怖い…
なんて贅沢な悩み。
…が。
幸せはやはり長くは続かない…
−−−−−−−
金曜日。
いつもの様に奏と一緒に学校から奏の家に帰っていると、
「お〜い!奏!!」
目の前に奏の名前を呼ぶ姿があった。