恋愛LEVEL
−バタンっ−
あたしは家に帰ってから自分の部屋に直行した。
部屋に入ってドアを後ろ手にしめて、背中をドアにぴったりつけたまま、そのままペタンと座った。
「ふぅ…」
頭の中は真っ白…身体全体が自分のモノではないような感覚。
生理痛に似た鈍痛がとてもリアルだった。
「…やっちゃった…」
そう口にした瞬間、急に心臓のドキドキが喉から耳から響いた。
でも、「ナプキン持っててよかったぁ」なんて冷静な自分もいたりする。
あたしたちはあの後、雷太の家に向かった。
雷太の家族がいたから余計に緊張したけど…
雷太がとても優しくて、男らしくて…
あたしは雷太にしがみつくしかできなかった。
あ。
お母さんが一階から何か言ってる。
「ご飯…かな」
でも、今はお母さんの顔がまともに見れないや…
「あ。雷太にMailしなきゃ」
あたしは携帯のMail画面を開いた。
受信Mail1通…
開くと雷太だった。
[千秋。なんかゴメンな。身体大丈夫か?
でもめちゃ嬉しかったよ!ずっと一緒にいような!]
そのまま下にカーソルを移す。
[大好きだよ!千秋!!]
雷太…
あたしはすぐに返信した。
[あたしも嬉しかったよ!ずっと一緒にいようね!大好き、雷太]
あたしは雷太とそうなった事を後悔してない。
時期は早かったのかもしれないけど…
雷太と離れちゃうのが嫌で、怖くて…
何か二人だけの確かなモノが欲しかったのかも。
「なんかヒリヒリしてきた…」
あたしはそのままベッドで眠りにおちた。