恋愛LEVEL


今日は仲直り記念…て事で、夕食は外食した。


って言ってもファミレスだけど…


あたしはデザートまで食べて大満足。



奏はそんなあたしに真面目な顔で言った。


「千秋。家帰ったら、千秋に全部話すから…ちゃんと聞いてくれないかな…」




「…うん。わかった。全部聞く…」



奏はあたしには隠し事しないって事なんだから…

あたしも逃げずに聞かなきゃ…



奏の今の彼女はあたしなんだもん。


−−−−−−−


帰宅して、制服をハンガーに掛ける。


奏の家に置きっぱなしの部屋着に着替えて、コーヒーをいれた。


今日はあたしがどうしても見たいドラマがあったから、お風呂は別々に…


奏がお風呂に入っている間、あたしはドラマに集中…



集中…できない…



これから奏が話す事が怖くて聞けない…かも。



土曜日はあれから千春さんに会ったの?

あの写真の二人の間にいた赤ちゃんは…誰の子??



怖い…




そんな事ばかり考えていたら、いつの間にかドラマは終わっていた。




「おっさき♪」



奏がまた下着姿で現れる。


入れ代わるようにあたしはお風呂へ。



「長風呂禁止令だしとくわ。」


「はぁ〜い」




お風呂の中でもあたしはさっきの事ばかり考えていた。


もし…あの赤ちゃんが奏の子だったら…



とか、



土曜日に奏は千春さんを抱いていたら…



とか、悪いことしか頭に出てこない。





大丈夫…



大丈夫…




あたしは自分に言い聞かせて、お風呂を出た。
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