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「お風呂いただきました!」
奏がリビングの両親に声を掛ける。
「千秋!バイト、明日からみたいだからよろしくね♪場所は後でMailしとくからね!」
「はぁ〜い!じゃ、おやすみ!」
−−−−−−−
部屋に入って、テレビを付ける。
奏はベッドに横になりながら、また卒アルを食い入るように見ている。
「千秋、陸上部だったんだ?!意外!!」
「そぉ?」
「なんか鈍臭そうじゃん?」
「……」
「嘘×2。
てかさ…なんか俺の知らない千秋がいるって…淋しいなぁ。」
「でも。これからのあたしは奏だけが知るんだし♪」
「可愛い事言うじゃん♪」
奏は卒アルの寄せ書きのページを見る。
そこには大きい字で、
「俺の嫁になれ!千秋!By雷太」
…と、ある。
「ッチ!くそガキ…」
奏はパタンと閉じた。
「千秋おいで!」
「ん?」
あたしは、奏の元に行く。
グイっと腕を引かれ、あたしもベッドに横になる。
ギュ−−ッ!!
「どしたの?奏…」
「アイツが千秋の初めての相手なんだって思ったら、悔しくて。」
「…奏」
「もっと早くに知り合ってたら、千秋の初めては俺がもらってただろうし…」
奏はあたしのおでこに唇を付ける。
「そう言ってもらえると嬉しいよ…」
あたしは奏の唇に自分の唇を合わせる。
「千秋…スイッチ入りそ…」
「ダメだよ!!親居るし…」
「声出さなきゃ大丈夫…多分」
「えぇぇぇ?!」
「…千秋。高校卒業したら一緒に住もうな。」
奏はあたしの耳元で囁く。
「…うん。約束ね」
「千秋は俺の嫁になるんだからな?」
「フフっ♪プロポーズじゃん。」
「そうだよ?千秋以外考えられない…」
「…うん」
「さて…子作りの練習しよっか♪
声だすなよ?」
あたしはキスで返事した。