恋愛LEVEL


カフェから最寄駅まで歩いていくと、奏の姿が見えた。


「奏!!」


あたしは駆け寄る。


「バイトどうだった?」

「バタバタしてたけど、楽しかったよ♪スタッフ3人だけなんだけど、皆いい人だったし!」

あたしはにっこり笑う。



「男はいた?」



「一人はおじさんで、もう一人は大学生の人。」



「へぇ〜。…で、その大学生とは喋ったの?」



「し、仕事の話だけだよ?」



「ふぅ〜ん。」

奏はチラッてあたしを見る。


「もぉ!ホントだってば!!」


あたしは、奏の腕にぎゅっとしがみついた。



「俺、こんなにヤキモチ妬きだったかな…」



奏はボソッと呟いた。


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