恋愛LEVEL
…な、なに?
「と、登録しておきます…」
あたしはやっと目をそらせる事ができた。
「返事は?」
「……」
あたしは…
「彼氏がいるから無理ですって顔してる」
「この先彼氏しか知らないなんて、人生損するよ?」
「…あの…あたし、彼だけでお腹いっぱいです。」
「…そっか。じゃぁ、いいや」
え??
何?
意外とあっさり…
…冗談だったんだ??
「も、もう冗談はやめてくださいっ!真剣にどうやって断ろう…とか考えちゃいましたっ!」
「…んじゃ、お疲れさん。」
そう言って山下君は店に戻った。
あっ!!
こんなことしてる場合じゃないっ!!
今日は奏と久々に買い物行く約束してたんだった!!
あたしは急いで店を出た。
「おせ〜〜〜よ。」
店を出てすぐに奏が立っていた。
「奏っ!!!」
あたしはギュッと抱きついて奏を見上げる。
やっぱりカッコイイ!!
「おい×2。なんだ?その誘うような目は…
あんだけやっといて、まだ欲求不満か?」
…あぁ。こんなにバカなトコも好き…
奏の全部が好き…
「奏て離れてて淋しくなっちゃって…」
「…買い物やめて家帰るか?今からなら寝るまでに5回はヤレる…」
「バカすぎて好きぃ!!」
「…意味わかんね。
ほら、早く買い物行くぞ?」
奏はあたしの肩をギュッて抱いた。